「補助金を使いたいけれど、種類が多すぎてどれから見ればいいか分からない」という方のために、2026年10月11日時点で募集している中小企業向けの補助金・助成金を一覧にしました。
補助金は締切を1日でも過ぎると、次の公募回まで待つことになります。この記事では、まず締切の近い順に並べ、そのあと制度ごとの上限額と、目的からの選び方を整理します。
最初に押さえておきたいのは、補助金は申請すれば必ずもらえるものではないということです。審査を経て採択された事業者だけが受け取れます。
地域や業種で絞り込みたい方は、補助金を探すで受付中の制度を検索できます。10月30日締切の2つは、デジタル化・AI導入補助金の解説とものづくり補助金の解説で申請の流れをまとめています。
いま募集中の制度を、締切の近い順に
2026年10月11日時点の各事務局の公表をもとにしています(省力化投資補助金の一般型は10月17日時点)。
| 締切 | 制度 | いまの状況 |
|---|---|---|
| 10月30日(金)17:00 | デジタル化・AI導入補助金2026 | 通常枠・インボイス枠・セキュリティ対策推進枠が6次締切 |
| 10月30日(金)18:00 | 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 | 第1回公募の2回目の締切(1回目は9月30日で終了) |
| 11月6日(金)17:00 | 事業承継・M&A補助金 | 16次公募の受付中(10月2日開始) |
| 12月15日(火)17:00 | 小規模事業者持続化補助金 | 第20回。受付開始は11月5日。商工会・商工会議所の様式4の発行締切は12月4日 |
| 12月下旬(予定) | 中小企業省力化投資補助金(一般型) | 第8回は10月16日で締切。第9回は11月上旬に公募開始、12月上旬に申請受付開始の予定 |
| 随時 | 中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型) | 随時受付中 |
| 随時 | キャリアアップ助成金(正社員化コース) | 転換後6か月分の賃金を払ってから2か月以内に申請 |
| 随時 | 人材開発支援助成金 | 訓練開始日の1か月前までに計画届 |
| 地域による | 業務改善助成金 | 地域別最低賃金の発効日の前日(または11月30日の早い方)まで。大阪は9月30日で終了 |
10月30日に締切が2つ重なっています。デジタル化・AI導入補助金とものづくり補助金です。準備に時間のかかる事業計画書が要るので、検討中なら今週中に動き始めるのが安全です。
締切を月ごとのカレンダーで見たい場合は、2026年下半期 補助金カレンダー にまとめています。
補助金と助成金の違い
似た言葉ですが、受け取れる仕組みが違います。
| 補助金 | 助成金 | |
|---|---|---|
| 主な所管 | 経済産業省・中小企業庁 | 厚生労働省 |
| 受け取れるか | 審査で採択された事業者だけ(予算に上限があり、不採択もある) | 要件を満たせば原則受け取れる |
| 申請時期 | 公募期間が決まっている | 通年のものが多い |
| この記事の例 | 省力化投資・デジタル化AI・ものづくり・持続化・事業承継 | キャリアアップ・人材開発・業務改善 |
補助金は「締切と審査」、助成金は「要件と手順」が勝負どころ、と覚えておくと整理しやすくなります。
補助金の早見表:上限額と補助率
| 制度 | 何に使えるか | 補助上限 | 補助率 |
|---|---|---|---|
| 省力化投資補助金(カタログ注文型) | カタログに載った省力化製品(配膳ロボット・券売機・自動精算機など) | 従業員5人以下200万円/6〜20人500万円/21人以上1,000万円(賃上げ要件を達成すると300万/750万/1,500万円) | 1/2以下 |
| 省力化投資補助金(一般型) | 自社の現場に合わせたオーダーメイドの設備・システム | 従業員数に応じて750万円〜8,000万円(大幅賃上げ特例で最大1億円) | 中小企業1/2(最低賃金引上げ特例で2/3)、小規模事業者等2/3 |
| デジタル化・AI導入補助金(通常枠) | 業務効率化のITツール・AI搭載ソフト | 1プロセス以上で5万〜150万円未満/4プロセス以上で150万〜450万円 | 1/2以内 |
| 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 | 革新的な新製品・新サービスの開発、新市場への進出 | 革新的新製品・サービス枠で最大2,500万円(賃上げ特例3,500万円)/新事業進出枠で最大7,000万円(同9,000万円) | 1/2(小規模・再生事業者は2/3) |
| 小規模事業者持続化補助金 | チラシ・ウェブサイト・展示会など販路開拓 | 通常枠50万円(特例で最大250万円)/創業型(別の公募)200万円 | 2/3(赤字で賃上げする場合3/4) |
| 事業承継・M&A補助金(事業承継促進枠) | 事業承継をきっかけにした設備投資など | 800万円(賃上げ要件を満たすと1,000万円) | 小規模事業者等2/3/その他1/2 |
上限額は従業員数や枠によって細かく分かれます。正確な金額は、各制度の公募要領で自社の区分を確認してください。
助成金の早見表
| 制度 | 何に使えるか | 主な金額 |
|---|---|---|
| キャリアアップ助成金(正社員化コース) | 有期・無期の従業員を正社員に転換 | 中小企業で有期→正社員1人40万円(重点支援対象者80万円)、無期→正社員20万円(同40万円) |
| 人材開発支援助成金 | 従業員の訓練・リスキリング | 経費助成は最大75%(事業展開等リスキリング支援コース)、賃金助成は1人1時間最大960円 |
| 業務改善助成金 | 事業場内の最低賃金を引き上げ、あわせて設備投資 | 最大600万円、助成率3/4〜9/10 |
業務改善助成金は、地域ごとに受付の終わる日が違います。大阪は大阪府の最低賃金が上がる前日の9月30日で終了しましたが、発効日が10月中旬以降の県ではまだ受け付けています。詳しくは 業務改善助成金、大阪は9月30日で受付終了 をご覧ください。
目的から選ぶ
制度名から探すより、自社の困りごとから逆引きすると早く絞れます。
| やりたいこと | まず見る制度 |
|---|---|
| 人手が足りない(配膳・会計・清掃・測量などを機械に任せたい) | 省力化投資補助金(カタログ注文型 → 合うものが無ければ一般型) |
| ITツールやAIを入れたい(会計・受発注・POSレジ) | デジタル化・AI導入補助金 |
| 新しい製品・サービス、新しい市場に挑戦したい | 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 |
| お客さんを増やしたい(チラシ・ホームページ・展示会) | 小規模事業者持続化補助金 |
| 会社を引き継ぐ・引き継いだ | 事業承継・M&A補助金 |
| パート・契約社員を正社員にしたい | キャリアアップ助成金 |
| 最低賃金の引上げに備えたい | 最低賃金が上がる前に使える支援策は3つ |
開業したばかりの事業者は、使える制度が限られます。開業したばかりで補助金は使える? で条件を整理しています。
申請の前に必ずやること:GビズIDプライム
ここで挙げた補助金の多くは電子申請のみで、GビズIDプライムのアカウントが必要です。
| 申請方法 | 発行までの期間(公式) |
|---|---|
| オンライン申請(マイナンバーカード等による審査) | 最短で即日 |
| 書類郵送申請 | 最大1か月(2026年に従来の最大2週間から変更) |
郵送で申請すると最大1か月かかります。10月30日締切の補助金を考えているなら、オンライン申請で今すぐ取得しておくのが確実です。
なお、GビズIDプライムには有効期限(発行日から2年3か月)が設けられました。以前に取得したアカウントも、期限までに更新が必要です。
交付決定の前に契約・発注しない
補助金で一番多い失敗は、交付決定の前に設備を発注・契約・支払いしてしまうことです。どの制度でも、交付決定前の経費は原則として対象外になります。
「採択されたら買う」ではなく、「交付決定の通知が来てから買う」が正しい順番です。
よくある質問
Q. 補助金は申請すれば必ずもらえますか
いいえ。補助金は審査で採択された事業者だけが受け取れます。予算に上限があり、応募が多ければ不採択もあります。助成金は要件を満たせば原則受け取れますが、手順を守らないと支給されません。
Q. 複数の補助金を同時に使えますか
制度ごとに併用のルールが決まっています。同じ経費を複数の補助金で重複して受け取ることはできません。別々の設備・別々の事業であれば併用できる場合があるので、各制度の公募要領で確認してください。
Q. 10月30日の締切に間に合わなかったら
デジタル化・AI導入補助金は7次の締切が予定されています(日程は未公表)。新事業進出・ものづくり商業サービス補助金は、第2回公募の日程がまだ公表されていません。どちらも公式サイトで次回の日程を確認してください。
Q. 秋の経済対策で新しい補助金は出ますか
2026年10月11日時点で、中小企業向けの新しい補助金として政府が公式に発表したものは確認できませんでした。発表があり次第、この記事を更新します。
Q. 個人事業主でも使えますか
多くの制度は個人事業主も対象です。ただし、従業員がいることを条件にしている制度(キャリアアップ助成金など)もあります。
まとめ
- 10月の締切:デジタル化・AI導入補助金と新事業進出・ものづくり補助金が10月30日(省力化投資補助金の一般型・第8回は10月16日で終了)
- 11月以降:事業承継・M&A補助金11月6日、持続化補助金は11月5日受付開始・12月15日締切、省力化投資補助金(一般型)の第9回は12月下旬締切の予定
- 随時:省力化投資補助金(カタログ注文型)、キャリアアップ助成金、人材開発支援助成金
- 業務改善助成金は地域ごとに終了日が違う(大阪は9月30日で終了)
- 申請にはGビズIDプライムが必要。郵送申請は最大1か月かかるので、オンライン申請で早めに
- 交付決定の前に発注・契約しない
この記事は2026年10月11日時点の公表情報を整理したものです(省力化投資補助金の一般型は10月17日に更新)。補助額・要件・締切は変わることがあります。申請前に必ず各制度の公式サイトと公募要領を確認してください。
参考資料(一次資料)
- 中小企業省力化投資補助金(一般型)(2026年10月17日閲覧)
- 中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)(2026年10月11日閲覧)
- デジタル化・AI導入補助金2026 事業スケジュール(2026年10月11日閲覧)
- 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 公募スケジュール(2026年10月11日閲覧)
- 小規模事業者持続化補助金(一般型)(2026年10月11日閲覧)
- 事業承継・M&A補助金(2026年10月11日閲覧)
- 厚生労働省「業務改善助成金」(2026年10月11日閲覧)
- 厚生労働省「キャリアアップ助成金」(2026年10月11日閲覧)
- 厚生労働省「人材開発支援助成金」(2026年10月11日閲覧)
- GビズID(2026年10月11日閲覧)


